2026-08-01
奥高麗茶碗「常盤」
直径14.8cm 高さ7.5cm
「奥高麗茶碗」とは、江戸時代からの呼称で、唐津焼の茶碗のなかでも桃山時代の古作の無地茶碗です。「奥」は大昔の意とも、朝鮮よりも内陸部で作られた意とも言われますがはっきりとしません。多くは大ぶりの椀形で自然な雰囲気でやわらかく焼き上がっています。
このゆったりした椀形の茶碗は典型的な奥高麗の姿をしており、やや分厚く轆轤引きされ、どっしりとした趣きがあります。内外に奥高麗特有の枇杷色釉が薄くかかり、しっかりと露胎した腰から高台は、砂気の少ない赤みをおびた土膚が見て取れます。高台も大きくくっきりと削り出されており、その無造作で豊かな雰囲気が古格を備えています。
日本郵船の創始者のひとりである近藤其日庵の旧蔵です。
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