2026-07-03
南蛮海老摘水指
直径17cm 高さ16cm
「南蛮」はベトナム、タイを中心とした東南アジアのやきものを総称する日本での呼称で、無釉で焼締めの甕や鉢などが茶陶として扱われたものを指します。武野紹鴎の時代より、茶人たちは水に濡れた土肌の素朴な味わいを愛で、珍重してきました。水指が最も多く、作行きで芋頭や縄簾、〆切などに分けられています。
轆轤目が残る素直な筒形の水指で、細かい糸目状の沈文線が横向きに間隔を開けて施されます。口縁部の波状の沈線がアクセントとなり、そこから内側に捻り返され姥口になっているのも特徴です。全体に鉄釉が薄く掛かり、土肌は淡茶色から赤褐色と変化に富んでいます。添った蓋は摘が化石のような海老形で、合わせて使うとより古朴で自然な風合いを醸し出すでしょう。
益田鈍翁の旧蔵です。
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