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ショーケース

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2026-05-07

堆朱立布袋香合

直径7.5cm 高さ2.4cm

堆朱は中国漆器の一つで、朱・黒・黄などの色漆を幾層にも塗り重ねたものに文様を彫りこむ「彫漆」と呼ばれる技法を代表するものです。中国では「剔紅(てっこう)」と称され、黒と朱漆を交互に塗り重ねた同じ技法のものは日本の「堆黒」としてよく知られています。茶の湯では唐物香合の代表格の1つとして積極的に取り入れられ、初風炉の季節に特に好んで用いられます。

香合の蓋は、堆朱らしく地紋は精緻に彫られた上に、後ろ向きに振り返っている布袋さんがとても愛嬌のある表情で佇んでいます。布袋さんは中国の唐時代に実在した仏僧で、背負った大きな袋に日用品をすべて詰めて処々を泊まり歩いたことから、「布袋」という愛称がつけられました。七福神の一人にも数えられ、また弥勒菩薩の化身として現世に表れた姿とも言われています。側面にはきっちりとした雷紋が周って全体を引き締め、彫文様の鋭さが心地よく表れています。風炉のしつらえを一段と引き立てる雅やかな一品です。