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ショーケース

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2026-04-01

伊部菱水指

幅22.8cm 奥行17cm 高さ14.8cm

備前焼は中世六古窯の一つであり、現在の岡山県備前市伊部(いんべ)を中心に、平安時代末期より800年に渡って作られてきました。その中でも表面に塗土をしたものを伊部手と呼びます。室町末期頃からみられる手法で、江戸初期以後にはこの種が主体となり、形は古銅を倣ったものも多いのも特徴の1つです。

底から直線的に立ち上がった菱水指は、伊部ならではの表面の荒々しくちぢれた釉薬とザラザラとカセた榎肌が作る景色に見応えがあります。上に胡麻釉とよばれる朽葉色の自然釉がかかっていて、地層を思わせるダイナミックさも、雅趣にも富んだ水指としてこの上ない存在感があります。背が低いため、向切(むこうぎり)の席でも重宝しそうです。