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ショーケース

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2026-04-01

南京赤絵八角魚文向付(8)

直径 12.8cm 高さ4.7cm

「南京赤絵」とは、明時代末期から清代初期の17世紀前半~後半にかけて景徳鎮民窯で焼成された、白磁に五彩を用いた磁器を指します。南京とは中国を意味する言葉として使われており、古染付と同じ粗製白磁を用いて、茶碗や花入、また鉢、皿、徳利などの食器類が焼成されました。日本向けと西欧向けのもので大別され、同じ時期に輸出されたとは思えないくらい造形とデザインが大きく異なります。

この八角向付は、縁に花唐草文を散らし、見込みに双魚と生命力のある草が手早い筆致で描かれています。双魚文は古来より仲睦まじさや豊かさを示すものとして比較的定番の文様ですが、本品は上に向かって伸びる草と同じく水中に屹立して描かれているのがポイントです。手なりのまま絵付けしたのか八角の天地も不揃いで、爽やかな色調と相まって屈託のない
雰囲気が喜ばしい一品です。