2026-03-03
春草蒔絵平棗
直径8.1×高さ5.4cm
丸みを帯びたやや大ぶりの平棗に、金や絵梨子地でタンポポや蓮花といった春の草花がいきいきと全体に描かれています。蓋の甲から底の中まで漆黒の器体全体を大地に、至る所から春草が生えてくる春の山野の様子が朗らかな筆致で施され、それぞれの花が皆違う表情を魅せています。江戸中期頃の作と思われますが、長年の時が蒔絵に雅味をもたらし、明るく愛らしい雰囲気の中にも落ち着きも感じられるのも嬉しいポイントです。
春草をモチーフとする蒔絵棗は秋草のものより希少であり、うららかな春を迎える喜びを一足先に感じるのにぴったりな一品です。
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