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ショーケース

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2026-02-02

芦屋梅文車軸釜

直径26.2cm×高さ19.5cm

鎌倉時代に禅宗とともに伝わった「茶」を飲むため、南北朝時代頃から使われ始めたのが福岡県遠賀郡芦屋町の筑前芦屋で作られた芦屋釜でした。芦屋釜は真形(しんなり)と呼ばれる端正な形のものが最も多く、鯰肌といわれるように滑らかで光沢ある地肌と、その地にさまざまな動植物、幾何学などの文様を表すことを得意としていました。

車軸釜は、決まった形はないものの荷馬車の車軸をモチーフとしているところからの名前です。車軸の回転は循環を意味し、停滞を打破する縁起がいいものと言われています。
この釜は口は小さく、胴にかけて広がりながら糸目のような段々が鋳出されています。芦屋にしては造形的で、それに伴ってか、鐶付は珍しい凸型となっています。胴の面には満開の梅の木と、その反対に咲きかけの梅の木をそれぞれ鋳込んでおり、梅の香りが匂い立つような立体的な表現に力強さを感じます。
釜師大西浄長の極があります。