2025-11-06
与次郎 繰口霰釜
胴径25×高さ21cm
辻与次郎(1556-1603)は近江国栗田郡辻村の生まれの釜師で、千利休の釜師として京都三条で活躍したことで知られています。西村道仁の弟子とされ、阿弥陀堂、雲龍、尻張など評価の高い釜をはじめ、豊国神社の燈籠や狛犬などの鋳物を制作し、「天下一」と称されました。
この霰釜は強めの繰口で、肩は丸く張って、胴は幾分胴長で垂直に伸びています。やや小ぶりな鬼面の鐶付が付き、口縁から羽落ち上まで押し出された霰は丸みを帯びて、列も高低もやや歪つなところに雅味を感じさせます。唐胴の蓋は後に付けられたもので、大ぶりの摘みに同心円状の菊の地文が彫られ、無駄のない霰釜の中で際立っています。
釜の鑑定を多く行った京・大西家13代浄長の極書があります。
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