2025-11-06
備前緋襷歪口水指
胴径17.7×高さ15.5cm
備前焼は現在の岡山県備前市を中心とした、平安時代末期から続くやきものです。中世六古窯の一つであり、室町~江戸時代初期には花入や水指を主とした茶陶の名品が作られました。本品は備前の中でも「緋襷(ひだすき)」と称される、藁を巻いて焼成することで生まれる赤い筋状の模様が付いた種類です。元々はうつわ同士の接着を防ぐために藁を巻いていたのが、藁と土の成分による化学反応から生まれる緋色の景色を意匠として喜ぶようになったものです。
襷文様の発色が美しいこの水指は、正面口縁の綴じ目が違いになって歪んでおり、それがかえって肩の力が抜けた魅力になっています。姿は丸く張った肩に筋が二つと耳が三つ付き、裾にかけてすんなりとすぼまっています。淡い土膚にあらわれる緋色は、薄暗い小間で見るのが美しく、緊張感のある濃茶席を存分に引き立たせてくれるでしょう。
金沢の素封家・村彦家伝来の品です。
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