2025-03-04
古染付菊花文中皿(五)
直径約21cm
「古染付」は中国明時代末期の天啓年間(1621-27)とその前後に、景徳鎮民窯で作られた染付磁器です。日本からの注文を受け、香合、花入、水指などの茶道具や向付などの会席道具、文房具に至るまでさまざまなものが作られました。
屈託のない自由な造形と白磁の白を活かしながら、自然の動植物から故事逸話まで、日本人好みの題材が絵付けられました。
この中皿は中心部に大きく菊花文が描かれ、余白を活かしながら周囲に雷文等が同心円上に縁取られています。ざっくりとしたタッチの図案からは西洋のやきものの雰囲気も感じられ、茶席にも茶席以外にも、さまざまなシーンに取り入れやすい一品です。
![]() |
![]() |
![]() |