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ショーケース

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2025-02-14

藍阿蘭陀徳利

胴径7.8×高さ14.5cm

「オランダ」は江戸時代を通じてオランダの東インド会社より舶載されたオランダを主産地としたヨーロッパの陶器の総称です。古美術においては、「阿蘭陀」、「和蘭陀」、またヨーロッパ人の髪の色から「紅毛」とも表されてきました。お茶道具としては、花入や水指、香合などに優品が多く、日本からの注文品を含め西洋のデザイン感覚が取り入れられています。染付磁器のような硬質の素地とは異なり、温かみのある柔らかな質感が特徴です。

この徳利は細い首から続く胴はやわらかく膨らみ、全体に細かく縦筋が入った加飾的な造形が魅力です。やわらかな白地に呉須で全体にさまざまな花文様が描かれ、造形と絵付けからどこかヨーロッパの貴族趣味を感じる優美さがあります。片手で持つのにしっくりとくるサイズ感で、徳利以外にも花入として使ってみるのも面白いかもしれません。