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ショーケース

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2025-02-12

古九谷瓔珞文猪口 茶器ニモ

胴径6.5×高さ5.8cm

古九谷は江戸時代初期に現在の石川県加賀市山中温泉付近(旧加賀国江沼郡九谷村)において作られたと言われる色絵磁器です。赤・紺青・黄・緑・紫色の五彩を用いた「色絵」と「青手」に大別され、皿類から徳利や猪口などの会席具をはじめ水指、香炉などの茶道具まで作られました。

色絵タイプである本品は、古九谷らしい美しい白磁に赤・緑色で瓔珞文(ようらくもん)という吉祥柄が丹精に描かれます。瓔珞とは古代インドの貴婦人の珠玉や金属玉を紐でつないだ装身具やそれに似た文様のことを指し、古伊万里や仁清などでも見られる定番の柄の1つです。猪口として手に馴染む、背の低いやや小ぶりのサイズが珍しく、状態も良い佳品です。猪口としての使用はもちろん、替茶器としても象牙の蓋が添っています。