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ショーケース

ショーケース

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2025-01-07

七宝銘々皿(5)

直径10.9×高さ0.9cm

七宝焼(しっぽうやき)は釉薬を高温で焼成しガラス質に変化したものを、金属の素地に定着させる金属工芸の一種です。かねの線で図案を象り、文様に応じて色の陶土を象嵌しており、金・銀・瑠璃など七宝玉と呼ばれる七種の宝に例えて名付けられました。中国より伝わり、茶の湯では盆をはじめ、水指、建水などに取り入れられました。
この小皿は、見込み中心の花文を囲むように唐草文、七宝文、雲文などが青、赤、白、黄、緑と緻密に色分けされています。それぞれの皿で図柄や色が絶妙に異なり、いずれも発色良く瀟洒な佇まいです。七宝焼は、茶道具の中では焼物や塗物とも重なることがないため使いやすく、その異国情緒ある雰囲気が茶席にアクセントを与えてくれます。