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ショーケース

ショーケース

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2024-07-01

丹波瓢水指

胴径16.6×高さ17.2cm

丹波焼は代表的な古窯の1つで、兵庫県多紀郡から京都府にまたがった地域に窯が散在しています。時代によって作られるものが変化し、平安時代の終わりから桃山時代には備前や信楽のように焼締めのものが、江戸時代初め以降は赤ドベ釉、灰ダラ釉、飴釉、白釉など施釉されたやきものがつくられました。多くは生活の道具が作られましたが、一部茶陶も作られ、遠州好みの茶入などは瀟洒な作振りで、今でも高い評価を受けています。
まあるい二段の瓢箪形が愛らしく、つい撫でたくなる水指です。姥口風の口部に、肩から裾にかけて糸目状の線彫りが巡らされ、全体には丹波焼らしい赤ドベ釉が掛かり、正面置形には黒釉が力強くなだれています。ざんぐりとした素朴な雰囲気がある中で、豊かな景色が楽しめる佳品です。「心月庵」として知られる肥前松浦家伝来です。