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ショーケース

ショーケース

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2024-01-26

枝垂桜蒔絵嵯峨中棗

径6.9cm×高さ7.0cm

嵯峨棗は、諸説ありますが嵯峨嵐山の土産物として京都の町の無名工人たちによって造られた量産品と云われ、決して技巧的ではないのびやかなその作風が茶人たちの審美眼にかない、愛玩されてきました。
肩が鋭く、すっきりと端正な姿をしたこの棗は、側面に幹が三箇所配され、その内の一本が甲まで伸びて器面全体を壮麗な柳桜が覆っています。
朱漆を用いて桜の花や葉を所々絵梨子地で描いており、春らしい瑞々しさの中にも暖かみを感じさせてくれます。
嵯峨棗ならではの自由でやわらかな筆致の絵付と、手擦れにより透けたその漆肌が、なんとも言えない深い味わいを醸し出していますね。
高い品格と華やかさをそなえた、茶味ある逸品です。
池田巖氏の極箱となっています。