2023-11-08
大膳宗慶茶杓「霜夜」
17.4×高さ1.6cm
小堀宗慶(1674年没)は小堀遠州の次男で遠州流二世であり、幼名を大膳、号を「宗慶」といいます。父遠州より受け継いだ茶道を文書として書き残しながら、諸道具の整理・遺物帳等を作成し、遠州流茶道の基礎を築きました。
この茶杓は大膳宗慶の共筒で、「志もよ(霜夜)」と書かれています。全体に薄作りで、櫂先は鋭く撓められ、やや深めの樋は「双樋」となっていて特徴的な景色を見せています。節下は皮が削がれて細かな縦筋が霜の結晶のように現れており、その枯れた景色が銘の由来となっているようです。筒側面の白錆びた景色からも、寒寒とした晩秋の侘びしさが感じられます。
外箱に遠州流一三世小堀宗実の箱書があります。
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