2025-06-27
7月の茶花2
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▼花
未央柳(びおうやなぎ)
松本仙翁(まつもとせんのう)
下野(しもつけ)
笹百合(ささゆり)
紅花(べにばな)
半夏生(はんげしょう)
水引(みずひき)
▼花入
竹朋斎 藤組唐人笠
藤で組んだ透かしが涼やかな竹朋斎の唐人笠に、紅、白、黄色と鮮やかなの花7種を入れました。根元を1つにまとめて高さを出すことで盛夏の花それぞれの勢いがすっきりとまとまり涼しげな雰囲気がプラスされます。
「未央柳」はオトギリソウ科の半落葉性小低木で、中国原産です。花木として広く栽植され、夏に枝先に直径5cmほどの鮮黄色の花を咲かせ、雄蕊の花糸が長く広がる美しい姿が特徴です。
「松本仙翁」はナデシコ科の多年草で、その原種は九州産の「筑紫松本」といわれます。50~70cmほどの高さの茎上に濃い朱赤色の撫子状の花を咲かせます。
「半夏生」は水辺に生えるハンゲショウ科の多年草で、七十二候の1つ「半夏生」(夏至から数えて11日目にあたる日)から付けられた名前と言われるように、その頃に花を付けることから名付けられたといわれます。地下に白色の太い根茎を横走し、そこから茎が直立して伸びます。花は白色微小花を密集した細い総状花穂がつき、楕円形の葉の面一部が白く色づく姿が喜ばれます。