2025-05-01
5月の茶花2
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▼花
ライラック
連翹(れんぎょう)
▼花入
藍阿蘭陀花鳥文瓢
花鳥文の効いた藍阿蘭陀の爽やかな佇まいを引き立てるように、薄紫色が瑞々しいライラックに連翹の蕾を丈高く添えました。ライラックの自然な枝ぶりを活かしながら、すっと伸びた連翹の枝を添えることで、緑を増す初風炉の気を漂わせます。
「ライラック」はモクセイ科の落葉低木で、「紫はしどい」や「リラ」とも呼ばれます。バルカン半島中部およびクリミア半島の原産で、ジャスミンを思わせる優しい香りやその花色を楽しむため栽培されています。幹は根本から何本も分枝し、最上部側芽から密集した円錐花序を出しラッパ状の小さな花が沢山咲きます。
「連翹」は中国原産のモクセイ科の落葉低木で、日本には江戸時代に渡来し中国名は「黄寿丹」と言います。枝は淡黄褐色で丸い皮目があり、葉に先立って黄色の花をつけて咲き、周辺を明るい色彩で彩ります。