2025-03-01
3月の茶花2
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▼花
羽衣椿(はごろもつばき)
鶯神楽(うぐいすかぐら)
▼花入
古銅柑子口花入
古銅柑子口花入に、冬から春にかけて主役であった椿である「羽衣椿」と花と葉が踊るような「鶯神楽」を添えて、春への思いをまとめました。
「羽衣椿」は江戸時代よりある名花の1つで、八重の蓮華咲きで中~大輪です。日差しに春の気配を感じるようになった頃、白に近いような淡桃色の花を咲かせます。葉の照りも美しく肉厚な花弁が折り重なるようにゆったりと咲き進みます。「鶯神楽」はスイカズラ科の落葉低木で、北海道南部・本州・四国の山野に生え庭木にもされます。鶯が隠れる木”鶯隠れ”が転訛したとも、鶯が木にとまってはねる様子が神楽に見えるとも言われています。早春には先が五裂した薄紅色の小さな花が付き、暖かい春がもう間近にきていることを教えてくれます。