2025-01-01
1月の茶花
▼花
水仙(すいせん)
▼花入
古銅尊式
新しい年を迎えました。お茶席では年の始めを祝う「初釜」が催され、各流派の御家元をはじめ、各地の茶人により寿ぎの釜が懸けられます。晴れやかでお目でたい席であり、襟を正して臨む稽古始めでもあります。
古銅尊式の花入に水仙を一本、葉を左右二本ずつにし、新年にふさわしい、改まった空気を表しました。
「水仙」はヒガンバナ科の多年草で、漢名に由来し、水の中の仙人の意を表します。茶花としての歴史が長く、清楚で気品あふれる姿から、利休や津田宗及、小堀遠州ら多くの茶人に愛されてきました。