2024-10-02
10月の茶花2
▼花
秋明菊(しゅうめいぎく)
野菊(のぎく)
金水引(きんみずひき)
藤袴(ふじばかま)
吾亦紅(われもこう)
水引(みずひき)
矢筈芒(やはずすすき)
▼花入
唐物手付籠
秋を象徴する菊花類を中心に、爽やかな風吹く山野をイメージしながら、大ぶりの手の付いた籠に7種を彩りよく入れました。
「秋明菊」はキンポウゲ科の多年草で、その名は菊に似た花が秋に開花し爽やかに見えるという意味だと考えられています。高さ50~80cmの茎が上部で枝分かれした先に、日本的な渋さのある花が咲きます。白色、淡紅色、桃色の花色があり、秋の茶花として広い用途があります。
「藤袴」はキク科の多年草で、藤色の花につく花弁の筒を袴に見立てた名と言われます。中国から渡来し、『万葉集』では秋の七草として紹介されています。
「吾亦紅」はバラ科の多年草で、漢方では根を地楡(じゆ)と呼び、止血や解熱剤として用います。直立した1mほどの茎の上部が枝分かれし、枝先に暗赤紫色の花序を付けます。ちょっとした添えに使え、多種類の花を入れる時には欠かせない花材の1つです。