2025-09-29
10月の茶花
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▼花
浜菊(はまぎく)
杜鵑草(ほととぎす)
万葉の照葉
▼花入
砂張鶴首
10月にはいると野山の紅葉や芒の群生をはじめ、日常の中にも秋の気配が感じられます。茶の湯では、5月から始まった風炉も10月で一区切り。茶席も季節の移ろいに合わせるように、名残の設えとなります。
砂張鶴首に、「浜菊」の白が万葉の照葉を際立てるように入れ、「杜鵑草」の蕾を添えました。
「浜菊」は代表的な野生菊の1つで、海岸に生えるキクという意味の名です。日本産で、太平洋側の海岸に広く生育し、茎の先に白色の大きな花を1つつけます。「杜鵑草」はユリ科で本州〜九州の山地に様々な種類が自生します。花にある特有の斑点が鳥のホトトギスに似ていることから、この花種の総称として呼ばれています。侘びた雰囲気が、秋の茶花として好まれています。













