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過去の茶花

過去の茶花

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2025-09-29

10月の茶花2

 

▼花
竜脳菊(りゅうのうぎく)
藤袴(ふじばかま)
山査子(さんざし)

▼花入
大樋飴釉粽

 

手に馴染む大樋飴釉粽に、山査子の実と枝ぶりを意識しながら竜脳菊、藤袴を合わせ彩り豊かにしました。

「竜脳菊」はキク科で、細い茎の先に中心が黄色、花弁が白色の花を付けます。その茎や葉をもむと、古くから中国、ヨーロッパ等における高級な宗教用薫香料「竜脳」のような香りがするところから付けられた名です。
「藤袴」はキク科で、藤色の花と花弁の筒を袴に見立てたことからの名前と言われます。秋の七草の1つとしても知られ、中国では香草ともいい、半乾燥したものは香気を発します。
「山査子」はバラ科の落葉低木で、中国から薬用植物として渡来しました。4~5月に白い花を咲かせ、その後に球形の果実が付き、秋に赤く色付きます。