2025-06-04
6月の茶花
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▼花
八重蕺草(やえどくだみ)
紫陽花(あじさい)
河原撫子(かわらなでしこ)
春咲秋明菊(はるさきしゅうめいぎく)
小判草(こばんそう)
▼花入
宗全籠
沢山の茶花が野山をうずめる6月に、楚々とした初夏の花5種を宗全籠にまとめました。薄紫色と白色のペール・トーンの花はみずみずしく、緑の葉もたっぷり見せて夏草の風情が醸しだされる取り合わせです。
「八重蕺草」はドクダミ科の多年草で、独特な匂いで馴染みのドクダミとは違い、観賞用の品種です。普通のドクダミの花びらに見える部分(総包)が多数重なって八重咲きの花のように見えており、性質自体は同じ、日陰から半日陰の湿り気のある土地なら放任で育つ丈夫な植物です。
「紫陽花」は、これからの時期に庭や公園など美しい花を咲かせますが、茶の湯では古来より日本アジサイが用いられ、初期の茶会記にも記載されます。「七変化」とも表記され、現在と同じ「ガクアイジサイ」や「ヤマアジサイ」などのごく身近な草花が用いられました。













