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過去の茶花

過去の茶花

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2025-02-01

2月の茶花

▼花
曙(あけぼの)
白梅(はくばい)

▼花入
古銅耳付太鼓胴花入

 

2月に入り立春を迎えると、本格的な寒さはまだまだ居座るものの、木々の芽は次第に膨らみ始めます。早春の花として、曙椿を根締めとし、数々ある蕾が少し綻んだ白梅の動きある枝ぶりを活かしながら、流線的なフォルムの古銅の花入にバランスよく取り合わせました。

「曙」は一重中〜大輪、椀咲の淡桃色の椿です。花も葉も肉厚、つぼみも丸く、いかにも温かみのある佇まいです。「白梅」はバラ科の落葉高木で、江戸から明治時代に300以上の品種が作られ、日本で最も広く分布しているとも言われます。初春には他の花に先駆けて咲くことから武士にとっても大切な花のひとつとして扱われました。