2024-11-18
11月の茶花2
▼花
太神楽(だいかぐら)
莢蒾(がまずみ)
▼花入
褐色象耳花入 清水久嗣作
古銅を写した清水久嗣作の花入に、紅色が美しい椿と野趣のある莢蒾の照葉を取り合わせました。立冬も過ぎ、朝晩冷え込むようになってきた晩秋の野山の侘びた風情を思い浮かべます。
「太神楽」は紅地紅色に大小白斑入りの大輪で、花によって紅白の割合が異なるのが特徴です。1789年の「諸色花形帖」でも紹介されており、秋より咲き始める早咲き性質で、春先まで長く咲き続けます。
「莢蒾」はスイカズラ科の落葉低木で、初夏には白い小花を、秋には実と照葉を添えとして、一年で二度楽しめる花木です。