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過去の茶花

過去の茶花

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2024-10-02

10月の茶花

▼花
白花杜鵑草(しろばなほととぎす)
磯菊(いそぎく)
丸葉万作(まるばまんさく)

▼花入
南蛮写粽 蘇山作

 

長かった酷暑が落ち着き、いよいよ秋が深まっていく10月。茶の湯では5月に始まった風炉の時期も終わりを迎え、侘びていく名残の風情を楽しむ時期になります。諏訪蘇山作の南蛮を写した粽掛花入に、白花杜鵑草を主格として磯菊とやや紅葉した丸葉万作の葉を一枝ずつ添えました。

「白花杜鵑草」はユリ科の多年草で、花にある特有の斑点が野鳥の杜鵑の胸にあるものに似ていることが由来となっています。山地に自生し、斑のある花が独特な佇まいであり、晩秋の茶会には欠かせない花の1つです。杜鵑草の多くは紫や黄の花色をしていますが、これは純白花品種です。
「丸葉万作」はマンサク化の落葉小高木で、マンサクに比べて葉が丸みを帯びています。茶花としてはねじれたリボン状の花だけでなく、円葉の紅葉した枝も好まれます。