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過去の茶花

過去の茶花

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2024-09-03

9月の茶花

▼花
夏櫨(なつはぜ)
秋海棠(しゅうかいどう)
桔梗(ききょう)
秋明菊(しゅうめいぎく)
金水引(きんみずひき)
矢筈芒(やはずすすき)
水引(みずひき)

▼花入
唐物手付籠

 

長月を迎え気候も少し落ち着いてくると、盛夏の花の鮮やかさから次第に秋らしい風情の草花が現れはじめます。唐物手付籠に秋草のはしりともいえる涼やかな花7種を入れました。

「夏櫨」はツツジ科の落葉低木で、初夏の新葉の美しさをハゼノキの紅葉に対比して、この名があります。茶花としては照葉や黒褐色の実が好んで用いられます。
「秋明菊」はキンポウゲ科の多年草で、菊に似た花が秋に開花し爽やかに見える意味だと言われています。秋の茶花の定番で、花色は淡紅色と白色のものがあり、真直ぐに伸びた茎は凛とした空気を纏います。
籠花入の手の内に収まるよう、さまざまなタイプの花や葉のバランスと高さを意識しながら、収めています。