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過去の茶花

過去の茶花

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2024-04-01

4月の茶花

▼花
卜半(ぼくはん)
菩提樹(ぼだいじゅ)の新芽

▼花入
古銅鶴首

 
少しづつ膨らむ蕾に、春の訪れを確かに感じる4月。
11月から始まった炉の茶席を彩ってきた椿の花もそろそろ終盤を迎え、名残の御茶を楽しむ時節です。
濃紅の花と白の花芯が神秘的な卜半に菩提樹を添え、さらりとした鶴首の古銅花入に入れました。

「卜半」は濃紅色の一重咲き小輪で、花の中心が”唐子”と呼ばれる白色の花弁になる名花です。泉州貝塚の茶人卜伴によって植えられたのにちなんだ名と言われ、「月光」とも呼ばれます。
「菩提樹」は中国原産のシナノキ科の落葉高木で、日本には古くから渡来し、寺院の境内などに植えられています。花柄がついた淡緑色の花、小さな球形実、紅葉など、茶花では折々の季節で添えとして入れられます。