2024-04-01
4月の茶花2
▼花
猩々袴(しょうじょうばかま)
鶯神楽(うぐいすかぐら)
▼花入
釣窯鉢
斑紋が印象的な釣窯鉢に三人形の蓋置を掛け花留めとし、白の猩々袴にピンクの鶯神楽を丈高く添え、清々しい雰囲気にまとめました。
「猩々袴」はユリ科ショウジョウバカマ属の多年草で、早春を代表する花です。猩々は「能」の演目として良く知られる想像上の赤ら顔の動物で、赤い花をそれになぞらえ、かつ放射状に伸びる根生葉の重なりが袴に似ていることからその名が付けられたと言われています。半球状に花弁が伸びた繊細な花は赤紫または白色をしています。
「鶯神楽」はスイカズラ科スイカズラ属の落葉低木で、ラッパのような形をした小さな淡紅色の花が枝全体に開花します。その名の由来は、鶯が鳴く頃に花を咲かせることからとも、鶯が隠れられるほど枝葉が多く出る意味の「鶯隠れ(うぐいすがくれ)」が転訛したとも言われます。