2024-01-01
1月の茶花2
▼花
春曙光(しゅんしょっこう)
白梅(はくばい)
▼花入
古銅細口耳付
淡紅色が映えるやや開きかけの「春曙光」に、蕾の付いた小さな「白梅」を丈高く合わせ、正月迎えにふさわしい華やかさを出しました。
「春曙光」は桃地に底白気味の八重中輪の椿です。『枕草子』の「春はあけぼの。やうやうしろくなりゆく山ぎは、すこしあかりて…」からその名があり、響きのよい名前にほのぼのとした色合い、つつましやかな形で万人に愛される花です。
「梅」は「松竹梅」に代表されるお正月に縁起の良い花で、他の花々に先駆けて咲くことから武家に取って大切な花として扱われてきました。寒さを乗り越えて良い香りを発することから高雅な花の一つとして数えられ、これから咲き誇るであろう「白梅」の蕾の数々が賑やかさを演出してくれます。