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過去の茶花

過去の茶花

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2023-10-13

10月の茶花2

▼花
上臈杜鵑草(じょうろうほととぎす)
白花杜鵑草(しろばなほとどぎす)
段菊(だんぎく)
烏葉藤袴(からすばふじばかま)
雁金草(かりがねそう)
水引(みずひき)
尾花(おばな)

▼花入
藤組手付籠花入

 

藤組手付籠花入に、中秋の秋草七種を入れました。

「白花杜鵑草」はユリ科の多年草で、花についている特有の斑点が野鳥の杜鵑の胸の斑に似ていることからその名がついています。渋い紫色のものが定番ですが、白色の「白花杜鵑草」も茶趣があり茶花として喜ばれます。
 「烏葉藤袴」はキク科の多年草で、花が藤色で花弁の筒を袴に見てた名といわれ、古来中国から渡来し「万葉集」に秋の七草の一つとしてその名が登場します。藤袴の中でも烏のように新葉が紫黒色になっているものを「烏葉藤袴」と呼んでいます。
「雁金草」はクマツヅラ科の多年草で、青紫色の花からおしべとめしべが長く飛び出した姿をしています。花の形を雁に見立てた名をしており、不快な臭気があります。
「段菊」はクマツヅラ科の多年草で、紫色または白色の花が段をなして咲くのでこの名がありますが、キクの仲間ではありません。