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過去の茶花

過去の茶花

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2023-07-19

8月の茶花2

▼花
河原撫子(かわらなでしこ)
桔梗(ききょう)
内田向日葵(うちだひまわり)
伊吹虎の尾(いぶきとらのお)
縞葦(しまあし)

▼花入
島村白峰斎作 桂籠

 
金沢出身の竹芸家 島村白峰斎の桂籠に、盛夏の花5種を合わせました。桂籠は利休好みで、桂川で鮎を入れていた籠を花入に用いたところからこの名前があります。

「河原撫子」はナデシコ科の多年草で、花弁の縁が糸状で可憐な姿をしています。秋の七草の1つですが初夏のうちから花開き、秋へ咲き継ぐ花です。
「内田向日葵」はきく科ヘリオプシス属の宿根草で、原産は北米、「姫ヒマワリ」の名前で親しまれ、ヒマワリを一回り小さくしたような花を多数咲かせます。夏の暑さにも負けずに力強く咲き続ける丈夫な花で、花壇や切り花として広く利用されています。
「伊吹虎の尾」はタデ科イブキトラノオ属の多年草で、花の穂を虎の尾に見立てた名であり、滋賀県伊吹山に因む名前ですが北海道・本州・九州の山地に広く分布します。生息地によって白色のもの、淡紅色のものなどがあり、添えとしてこの季節に用いられます。