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過去の茶花

過去の茶花

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2023-06-22

7月の茶花2

▼花
蛍袋(ほたるぶくろ)
河原撫子(かわらなでしこ)
紫陽花(あじさい)
九蓋草(くがいそう)
糸芒(いとすすき)

▼花入
砂張釣舟

 
そよそよと風を感じさせる砂張の釣舟花入に、夏の花5種を取り合わせました。

「蛍袋」はキキョウ科の多年草で、花の中に蛍を入れて遊んだことからとも、花の形が提灯に似ており火垂る袋の意味から名付けられたとも言われています。花弁の先が5つに分かれ、下向きに開きます。
「河原撫子」はナデシコ科の多年草で、花弁の縁が糸状で繊細なさまが、頭を撫でるような慈しみの心を引き出すことからこの名が付けられたとも言われています。万葉集にも登場するように古来より日本人が注目する花であり、繊細で華麗な風情が茶人に愛されています。
「紫陽花」はユキノシタ科の落葉低木で、夏を迎える時期に涼感を呼ぶ色が多く花色は青、紫、ピンク、赤などに変化します。茶花では鞠型のものでなく小ぶりなガクアジサイがよく使われ、一種入れあるいは根締めとして合わせられます。