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過去の茶花

過去の茶花

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2023-05-24

5月の茶花2

▼花
熊谷草(くまがいそう)
苧環(おだまき)

▼花入
古銅立鼓

 

格が高く一種で生けられることの多い珍花の「熊谷草」に、敢えて同じく独特な花形をした「苧環」を添えました。

「熊谷草」はラン科の多年草で、大きな袋をぶら下げた花と丸い扇状の葉が組み合わさり、一風変わった雰囲気があります。花の形を源平時代の武将 熊谷次郎直実(くまがいじろうなおざね)の背負った母衣(ほろ)に見立てた名が付いています。風にたなびく母衣を思わせる、ふくらんだ唇弁が特徴的で面白い花です。
「苧環」はキンポウゲ科の多年草で別名糸繰草(いとくりそう)と言い、機織に用いる糸巻の一種である苧環に形が似ているところからその名を呼ばれるようになりました。淡黄色の花弁と紫青色の萼片がともに花のように見え、その色合いと形は古くから好まれ、庭に植えられています。