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過去の茶花

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2023-04-24

5月の茶花

▼花
春咲秋明菊(はるざきしゅうめいぎく)
京鹿の子(きょうがのこ)

▼花入
瀬戸椿手

 

五月晴れが心地よく、木々の若葉も緑を増すとともに初風炉の季節がやってきます。可憐な美しさの「春咲秋明菊」に「京鹿の子」を添え、清新な雰囲気を漂わせました。

「春咲秋明菊」はキンポウゲ科の多年草で、9〜10月に咲く白花の「秋明菊」ととてもよく似ていますが、元々は北アメリカの山地や森林地帯に自生する洋種です。
「京鹿の子」は バラ科の多年草で、小さな紅紫色の花が密集してつくさまを、京染めの鹿子絞りに見立てた花です。古くから観賞用に栽培されており、形状・花色とも似ている「下野草」(しもつけそう)から転じたものと考えられています。下野草よりも赤みが強く華やかな雰囲気の花です。