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過去の茶花

過去の茶花

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2023-01-07

1月の茶花2

▼花
黄水仙(きすいせん)

▼花入
青磁尊式

 

”水中の仙人”とも呼ばれる「黄水仙」の風格ある佇まいを、青磁尊式の花入に収めました。

「水仙」はヒガンバナ科の多年草で、地中海を原産としシルクロードを渡って中国に入りはるばる日本にまでやってきた植物です。茶花としての歴史も古く、ごく初期の『松屋会記』や『天王寺屋会記』にも登場します。ギリシャ神話から”ナルキッソス”とも、室町時代の漢和辞典『下学集(かがくしゅう)』から”雪中花”とも呼ばれ、日本だけでなく様々な国で広く親しまれています。

荒天が多い北陸の冬に、花の黄、葉の緑、花入の青緑色という上品な鮮やかさが嬉しく感じられます。