toggle

過去の茶花

過去の茶花

#
2022-03-01

3月の茶花


加茂本阿弥(かもほんなみ)
鶯神楽(うぐいすかぐら)

花入
宗慶 輪無二重切

 

3月に入ると徐々に温かくなり、山合いの草木も春を準備し始めます。
「加茂本阿弥」は花も葉も肉厚でたっぷりとしており、蕾も丸く大きいため名椿として茶人からこよなく愛されてきました。一重中輪椀咲きで、蕾の先からシベを出す特徴があり、名古屋では「窓の月」とも称されます。
「鶯神楽」はスイカズラ科で、ラッパのような形をした小さな淡紅色の花が枝全体に開花します。その名の由来は、鶯が鳴く頃に花を咲かせることからとも、鶯が隠れられるほど枝葉が多く出る意味の「鶯隠れ(うぐいすがくれ)」が転訛したとも言われます。
ほころび始めた草花に、長く厳しい冬の終わりと春が間近いことを感じられます。