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ショーケース

ショーケース

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2021-07-06

朝日茶碗「玉川」

口径11.8 高7.1 cm

全体に抑揚をつけた中に青味と胡麻釉が表れ落ち着いた姿をしています。縦箆に加え前押しや渦模様のヘラ跡が付けられます。朝日焼は江戸時代前期に京都府宇治市の朝日山付近にて鹿苑寺の鳳林承章(1593-1668)らの注文により茶碗や茶入が焼成され、小堀遠州の指導を受けたことから遠州七窯の一つとして数えられます。見込の渦模様ははっきりと付けられ高台は薄く低く両側に広がります。高台内のヘラ跡も力強く、左側に「朝日」印が捺されます。内箱蓋裏には遠州流11世小堀宗明筆により「いまぞ見る野路の玉川尋ね来て 色なる浪の秋の夕暮」の宗尊親王詠歌の和歌色紙が添っています。軽やかでありながら瀟洒で気が利いており、玉川からの涼風が通り抜けていくかのようです。