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ショーケース

ショーケース

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2021-03-09

安南盃

 

径6.3 高4.0 cm

安南は現在のベトナム北部で焼成された陶磁器を指す呼称で、もともと中国が支配した安南都護府が置かれていたことに由来します。江戸時代には茶器や茶碗、花入、水指などの茶道具をはじめ皿や猪口などが日本へ伝世しました。半磁器質に白化粧を施し染付を用いて絵付けを行い、その文様の滲んだものを絞り染めに見立て当時の茶人たちが「絞手(しぼりで)」と呼びもてはやしました。白釉の中に宝珠とも花文様ともとれる絵付けがアクセントとして表され、素朴な焼物のチャームポイントになっています。全体は抑揚を付けながら立上り、口は端反りになるなど酒器としてもポイントをきちんと押さえています。また手に取ると焼物らしい温かみや手ごろな寸法といい三井家伝来の一品というのも頷けます。