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ショーケース

ショーケース

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2021-01-07

御本花クルス文茶碗

口径14.5 高8.5 cm

御本茶碗は江戸時代初期に日本からの注文により釜山の倭館内の窯で焼造されました。釜山窯は当時日本と朝鮮王朝との外交を担っていた対馬藩が寛永16年(1639)倭館内に開窯したことに始まり、以来釜山窯が終了する享保13年(1718)ごろまで運営されました。御本茶碗の中でも高麗青磁の象嵌の技法を用いて文様を表したものを御本三島と称し、本品には花文様が捺されています。胴には花文様をクルスのように並べ、もう一方には二羽の鳥がその間は刷毛目で「ト」の連続文様が巡り想像力をかきたてます。全体は厚手に成形され重厚感のある高台とともにたっぷりとした手取りから風格を感じさせます。見込には刷毛目が三方に伸びやかかつ大胆に付けられ、落ち着いた中にも遊び心が随所に見られる躍動感あふれる男前な御茶碗です。濃茶茶碗としてはもちろん薄茶の主茶碗としても席中に花を与えてくれること間違いありませんね。