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ショーケース

ショーケース

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2021-01-07

藍阿蘭陀水注花入

胴径13.8 高21.0 cm

オランダ焼は江戸時代を通じてに同国の東インド会社より舶載されたオランダを主産地とした陶器のことを総称します。日本では江戸時代を通じて輸入され「阿蘭陀」、「和蘭陀」、またヨーロッパの人の髪の色から「紅毛」と記されました。御茶道具としては、花入や水指、香合などに優品が多く、日本からの注文品を含め西洋のデザイン感覚が面白く取り入れられています。染付磁器のような硬質の素地とは異なり、温かみのある柔らかな質感が特徴です。水注の姿に作られた頸部には大きな花文の透しが巡り、青地の中に白抜きによって花文様が散らされます。穏やかな姿に合わせるように可愛らしい飾りの注ぎ口が付けられ、持ち手は巻き込むなど細部にまでこだわりが感じられます。胴には白地の上に孔雀一対と尾長鳥、百合、菊、牡丹が洋風化されて咲き誇り一幅の絵画を眺めているようです。加賀の薬種商福久屋・石黒家伝来の一品です。