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ショーケース

ショーケース

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2020-12-11

備前耳付水指

胴径18.3 高17.0 cm(本体)

備前焼は現在の岡山県備前市伊部を中心に平安時代末期より800年に渡り焼かれてきました。日本の陶磁史上でも中世六古窯の一つにも数えられ、室町~桃山時代には茶陶の名品を多数焼成しました。中でも伊部手と称され、形を作った器体の上に黄土を塗り焼成することにより景色を加えています。分厚いながら美しく作られた玉縁の口造り、六角に成形された胴には横筋のヘラ目が付けられます。全体に動きのあるバランス感覚や絶妙な歪み具合、円座形の底板の造形などどれを取っても茶の湯に用いられるために作られたことが分かります。いわゆる備前の壷に見られる素朴な姿よりは、力強さを残しつつ遊びを加えた大胆さが本品の魅力です。横筋の入った耳が歪みながら横向きに付けられ全体の姿に調和しています。塗蓋が添い、表千家14代而妙斎による外箱書があります。