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ショーケース

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2020-07-09

御本三島茶碗

口径14.8×12.3 高8.3 cm

胴の全体に縦筋文やギザギザとした鋸歯文が区割りの中に描かれ、古い暦を思わせるところから「暦手」とも呼ばれる三島茶碗の特徴を表しています。御本茶碗は、江戸時代初期に日本からの注文によって釜山の倭館内にて焼成された高麗茶碗で、三島と同様の象嵌技法を用いて文様を表したものを「御本三島」と称します。もともと茶碗として御茶を飲むために作られたことから手取りの使いやすさ、口造りの薄さや抑揚、高台の作行きにいたるまで、御茶碗のお手本と呼べる姿をしています。三島の整然とした祭器や実用品とは異なり、茶の湯通して作られたため穏やかな歪みを加えつつ品よくまとまっているのが特徴です。窯変による赤みが映え、釉薬を掛け外した火間の野趣ある景色も近世の空気を感じさせます。