toggle

ショーケース

ショーケース

#
2020-06-02

古染付蓮葉向付 5客

 

径13.6 高4.5 cm

変則的な六角または三角をねらった様な形に柔らかげな歪みが蓮葉の姿をよく表しています。葉の抑揚をはじめ葉脈や巻葉、中心の窪んだ中には貝とも雲とも取れる吉祥文が鎮座しています。当たり前のように描かれた見込は何を意味するのか不明ですが、遊び心もここまでくると大したものです。古染付は中国の景徳鎮民窯で、明時代末期の天啓年間(1621-27)前後に日本からの注文により焼造されました。器の裏側には白磁の上に稚拙な線が伸びのびと描かれ、古染付らしいおおらかな印象をあたえます。涼やかさの演出とともに手に取った時のひんやりとした器の抑揚、見込からみえるもう一つのデザートが会席の話題にのぼること間違いありませんね。蓮の姿を器全体の感覚ででなんとなく匂わせるところは心憎いまでの演出力ともいえます。