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ショーケース

ショーケース

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2020-06-02

南蛮芋頭水指

 

胴径17.0 高14.2 cm

南蛮は東南アジアの陶磁を総称する日本での呼称で、主に茶陶として取り上げられました。板起しの紐巻き上げによりふっくらと成形され、轆轤目が廻った姿に褐色の鉄釉が掛けられます。茶の湯では濃茶の水指として不動の地位を築いてきましたが、その何でもない姿が取り合わせの邪魔をしないということから用いられたことに始まります。代表的なものには武野紹鷗の所持といわれるものが室町時代には舶載され、尾張徳川家を経て現在も伝わります。(柳営御物:徳川美術館蔵)その朴訥とした雰囲気が年数を経ることで、使われては水分をふくんでは乾かすを繰返し、深い艶やかさと味わいを醸し出します。口造りの鋭いヘラ削り跡や円座と呼ばれる畳付の形状、正面左下に見える黄釉なども見どころとなっています。ハンネラと呼ばれる土器の蓋が添っており、いっしょに水に濡らすことで存在感を増してくれます。