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ショーケース

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2020-04-28

鶏龍山徳利

胴径10.9 高13.5 cm

鶏竜山窯は朝鮮半島の忠清南道公州の鶏竜山麓にある李朝時代前期の名高い古窯で、三島や刷毛目を中心に優れた陶器を焼成し、李朝時代の民窯の雄とされています。この徳利は、内に抱え込んだ注ぎ口から裾までを刷毛目でたっぷりと白泥を塗り、片手で掴むのに丁度いい塩梅のサイズでありながらもどっぷりとした太っ腹な胴をもち、その胴の前後にはなんとも洒脱な筆致でもって唐草文が鉄絵で大胆に描かれ、その圧倒的な筆の勢いに視線を否が応でも持っていかれてしまいます。首回りと胴回りには白泥を掻き落として圏線を二本つづ刻んでおり、土見せとなっている高台脇に作為的なのか否か鉄絵の具がちょんちょんと飛んでいるのがまた面白い見処ですね。茶事はもちろん晩酌にも、使えば使うほど味わい深くなっていくのが楽しみな逸品です。