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ショーケース

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2020-01-07

御本茶碗「小倉山」

 

口径11.3 高7.7 cm

御本茶碗は高麗茶碗の一種で、日本からの注文により朝鮮半島の釜山窯で焼かれたとされています。日本から紙形や下絵の注文を受けて、釜山の倭館内の窯で焼造されたことから、お手本=御本の名称で呼ばれるようになりました。形状や釉薬の景色は多岐に渡り、半使・絵御本・弥兵太・茂三など同時代にも様々な御茶碗が作られました。両手で持つとすっぽりと収まってしまう小振りな姿に口縁は三角に押えられた州浜形をしています。腰から高台にかけて鋭くヘラがまわされ、抑揚のきいた胴を引き締めます。高台内は浅く平たく削られ、手取りは重厚感を感じるように成形されています。見込、腰、目跡は火間が見え赤味を帯びた土味が野趣を感じさせます。斑文が胴全体にあらわれ暖かみと華やかさを感じます。大正4年廣瀨與左衛門(三重桑名・伊勢芦屋鋳物師)、昭和6年名古屋加藤家及某家の売立目録に所載されています。三井記念美術館で催された特別展「茶の湯の名碗 高麗茶碗」に出品されました。内箱蓋表の「小倉山」銀字形は小堀権十郎の筆跡とされています。