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ショーケース

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2019-10-04

宗旦作 竹一重切「志本」

径11.3×10.1 高31.1 cm

千宗旦(1578-1658)は、千利休の孫で少庵の長男にあたり、侘び茶を深めるとともに茶禅一味を提唱し、生涯仕官せずに過ごしました。近衛応山公を茶席を迎えたり、宗旦四天王と呼ばれる高弟を輩出するなどその清貧な茶の湯で知られています。千利休の考案した竹花入の姿を倣いつつ、さび竹を用いたおおらかな姿をしています。節を二段残した素直な姿は正面には雪割れが生じ、力強さとともにどっしりとした印象を与えます。利休居士とは異なった時代の流れの中で、宗旦の求めた美意識がこの中に表されているといっても過言ではありません。花入の裏には宗旦の朱書により「志本 咄 (花押)」の書付があります。志本(しほ)とは「しぼ」、すなわち花入の地の文様を真竹の変化した姿「皺(しぼ)」に見立てたのかもしれませんね。内箱には了々斎による箱書が添っています。