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ショーケース

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2019-05-11

茂三茶碗「有明」

 

口径14.0 高8.6 cm

茂三(もさん)は御本茶碗の一種として分類されており、薄手の作行きに内側に刷毛目を付けているのが特徴で、対馬藩から渡った陶工頭の中庭茂三(?-1694)の指導したものとして伝わっています。素直に真っ直ぐと立ち上がり、高台が低いためか、より背が高く感じられます。全体に枇杷色の釉薬が掛かり、正面の口縁に窯変がほのかに表れ景色となっています。高台際には鋭いヘラ削りが見られ、高台の内側は浅く均一に削られています。内側には一条の白釉が掛かり、瀟洒な作行きに爽やかな印象をあたえます。夏の夜明けにほのかに残る月を思わせ、「有明」の銘が付けられているのも納得できますね。挽家蓋裏には裏千家12代又玅斎により朱書付があります。